介護給付・予防給付のすべてのサービスを、利用シーン・費用目安とともにわかりやすく解説します。
(費用目安は1割負担・標準的な地域区分の場合)
住み慣れた自宅での生活を支えるサービスです。訪問系・通所系・短期入所系などがあり、ケアマネジャーが作成するケアプランに基づき利用します。
自宅ではなく介護保険が適用される施設に入居しながら、在宅と同様の居宅サービスとして介護保険を利用するカテゴリです。
介護保険の施設サービスは「要介護認定を受けた方」が対象で、原則として要介護1以上(特養は原則要介護3以上)が入所の条件です。施設サービスには支給限度額の制限がなく、施設が定める基準に基づきサービスが提供されます。
自宅での生活が困難で、常時介護が必要な重度の要介護者。認知症対応も充実しており、「終の棲家」として長期入所できる公的施設です。要介護3未満は特例を除き入所不可。
24時間の介護・看護、食事・入浴・排泄の介助、機能訓練、レクリエーション、看取りケア。医師は非常勤でも配置義務あり。
病院での治療が終了し、在宅復帰に向けたリハビリを必要としている方。「病院と自宅の中間施設」として位置づけられ、3〜6か月での在宅復帰を目指します。
医師・看護師・PT・OT・ST・介護職員によるチームケア。集中的なリハビリと医療管理が特徴。在宅復帰・在宅療養支援機能を重視。
長期的な医療管理(経管栄養・喀痰吸引・インスリン管理等)と生活介護が同時に必要な方。長期療養が必要な方の「生活の場」となることを重視。2018年新設。
Ⅰ型(重度の医療が必要な方)・Ⅱ型(比較的安定した方)の2種類。医師・看護師が手厚く配置され、医療処置と生活支援を一体的に提供。看取りにも対応。
介護に必要な用具のレンタル・購入・住宅改修を介護保険でサポートします。在宅サービスの支給限度額とは別枠(購入・改修)または含む(貸与)で計算されます。
・起き上がりが辛い方が背ボタン1つで上体を起こせる
・ヘルパーが介助する際に腰への負担を軽減するため高さ調整
・夜間の体位変換が必要な寝たきりの方
要介護2以上(要支援・要介護1は原則対象外)
※起き上がりや寝返りが困難な場合は要介護1でも例外適用あり
・足腰が弱り単独歩行が不安定な方の屋内移動
・骨折後のリハビリ期に体重を支えながら歩行練習
・屋内の廊下・トイレまでの移動を安全にサポート
固定型:両手でしっかり支えて前進
交互型:左右交互に出しながら歩行
四輪歩行車:屋外での買い物等に適し、座れるタイプも
・歩行が困難で移動距離が長い場合の屋内外移動
・外来受診・外出時の移動手段として
・転倒リスクが高い方の安全な移動確保
自走式:自分でこぐタイプ(上肢筋力が必要)
介助式:介助者が押す小型・軽量タイプ
電動:操作がジョイスティックで重度でも使用可能
・玄関の上がり框で靴の着脱時の立ち座りサポート
・トイレ・浴室入口で立ち上がりを安定させる
・廊下や寝室に一時的に置いて転倒予防
住宅改修(工事あり)とは異なり、貸与品は工事不要。引越しや模様替えでも移動可能。賃貸住宅にお住まいの方も気軽に使えます。
段差のある玄関・廊下を安全に移動するためのスロープ、および杖歩行を補助するT字杖・ロフストランドクラッチ等
エアマットレスで体圧を分散して褥瘡を予防。体位変換器はクッション等で定期的な体の向き変えを補助。
ベッドから車いす等への移乗を介護者の腰への負担なく行う電動リフト。スリングシートを使い安全に吊り上げます。
排泄予測機器は超音波で膀胱の尿量を測定し排泄タイミングを通知。自動排泄処理装置は尿・便を自動で吸引し、夜間の介護負担を大幅軽減。
通院困難な方の自宅に、医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士・歯科衛生士等が訪問し、療養上の管理・指導を行うサービスです。在宅サービスの支給限度額には含まれません。
住み慣れた地域での生活継続を支えるため、市区町村が指定・監督する小規模なサービスです。原則として住民票のある市区町村内の事業所のみ利用できます。介護給付対象(要介護1〜5)が中心ですが、一部は予防給付(要支援)にも対応しています。
介護給付(要介護1〜5)・予防給付(要支援1・2)の全サービスを一覧で確認できます。
| カテゴリ | サービス名 | 介護給付 | 予防給付 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| 在宅 訪問系 |
訪問介護(ホームヘルプ) | ✅ | 総合事業 (要支援・事業対象者) | 身体介護・生活援助(要支援・事業対象者は総合事業の訪問型サービスとして利用) |
| 訪問入浴介護 | ✅ | ✅ | 専用浴槽持参で入浴介助 | |
| 訪問看護 | ✅ | ✅ | 看護師が医療的ケアを実施 | |
| 訪問リハビリテーション | ✅ | ✅ | PT/OT/STが自宅でリハビリ | |
| 介護予防訪問入浴介護 | — | ✅ | 要支援向け訪問入浴 | |
| 介護予防訪問リハビリ | — | ✅ | 要支援向け訪問リハビリ | |
| 在宅 通所系 |
通所介護(デイサービス) | ✅ | 総合事業 (要支援・事業対象者) | 日中の食事・入浴・機能訓練(要支援・事業対象者は総合事業の通所型サービスとして利用) |
| 通所リハビリテーション(デイケア) | ✅ | ✅ | 施設でのリハビリ中心 | |
| 介護予防通所リハビリ(予防デイケア) | — | ✅ | 要支援向け通所リハビリ(月定額) | |
| 短期 入所系 |
短期入所生活介護(ショートステイ) | ✅ | ✅ | 特養等への短期入所 |
| 短期入所療養介護(医療型ショート) | ✅ | ✅ | 老健・介護医療院等への短期入所 | |
| 居住系 | 特定施設入居者生活介護 | ✅ | ✅ | 有料老人ホーム等での介護 |
| 小規模多機能型居宅介護(地域密着) | ✅ | ✅ | 通い・泊まり・訪問を一体提供(月定額) | |
| 地域 密着型 |
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | ✅ | — | 24時間対応の訪問介護+看護(月定額) |
| 夜間対応型訪問介護 | ✅ | — | 夜間の定期巡回・随時対応 | |
| 地域密着型通所介護(小規模デイ) | ✅ | 総合事業 (要支援・事業対象者) | 定員18人以下の小規模デイ(要支援・事業対象者は総合事業の通所型サービスとして利用) | |
| 療養通所介護 | ✅ | — | 難病・がん末期など医療ニーズ高い方向け | |
| 認知症対応型通所介護 | ✅ | ✅ | 認知症専門デイサービス(地域密着) | |
| 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) | ✅ | ✅※ | 認知症専門の共同生活(※要支援2のみ) | |
| 地域密着型特定施設入居者生活介護 | ✅ | — | 29人以下の小規模介護付き施設 | |
| 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | ✅ | — | 29人以下の小規模特養 | |
| 複合型 (地域密着) |
看護小規模多機能型居宅介護 | ✅ | — | 小多機+訪問看護の複合(月定額) |
| 介護予防小規模多機能型居宅介護 | — | ✅ | 要支援向け小多機(月定額) | |
| 施設 サービス |
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) | ✅ | — | 原則要介護3以上・終の棲家 |
| 介護老人保健施設(老健) | ✅ | — | 在宅復帰に向けたリハビリ施設 | |
| 介護医療院 | ✅ | — | 長期療養+生活介護の複合施設 | |
| 居宅療養 管理指導 |
医師・歯科医師による指導 | ✅ | ✅ | 往診時の療養管理 |
| 薬剤師による服薬管理指導 | ✅ | ✅ | 服薬指導・薬の管理 | |
| 管理栄養士による栄養指導 | ✅ | ✅ | 食事療法・栄養管理 | |
| 歯科衛生士等による口腔ケア | ✅ | ✅ | 口腔清潔・誤嚥予防 | |
| 福祉用具 | 福祉用具貸与(13品目) | ✅ | ✅ | 介護ベッド・車いす等レンタル |
| 特定福祉用具購入(5品目) | ✅ | ✅ | 腰掛便座等購入(年10万円) | |
| 住宅改修(5種類) | ✅ | ✅ | 手すり・段差解消等(生涯20万円) | |
| ケアマネ | 居宅介護支援(ケアプラン作成) | ✅ | — | 利用者負担ゼロ |
| 予防 ケアマネ |
介護予防支援 | — | ✅ | 地域包括支援センターが担当 |