運営者について

「介護の灯台」を運営する者の歩みと、大切にしている考えをご紹介します。

これまでの歩み

2000年の介護保険制度施行当初から、介護・福祉分野において、介護、相談支援、権利擁護、地域支援などの業務に携わってきました。

これまで、訪問介護、施設介護(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設)、施設ケアマネジャー(介護老人保健施設・有料老人ホーム)、在宅ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)、そして地域包括支援センター(都内の地域包括支援センター、中央区の基幹型地域包括支援センター)と、在宅から施設まで介護の現場を幅広く経験してきました。現在は、横浜市内の地域包括支援センター(地域ケアプラザ)で働いております。

2015年には、仕事と介護の両立支援を行う会社(JISE合同会社)を創業しました。志半ばで2年後に廃業しましたが、その経験は「働きながら介護に向き合う人を支えたい」という、いまの活動の原点になっています。

地域包括支援センターで15年以上にわたり、高齢者やそのご家族の相談支援に携わってきました。現在は、介護が始まってからの対応だけでなく、「介護が必要になる前の準備」の大切さを広く伝える活動にも取り組んでいます。

あわせて、哲学・思想・心理学を学び続け、「老い」「喪失」「人生の意味」といったテーマを探究しています。介護を単なる問題解決ではなく、人が人生をどう生きるかという問いとして捉え、実践と思想の両面から支援を行っています。

運営者からのメッセージ

現場から

同じ海を語っても、
毎晩そこにいる者にしか
見えないものがあります。

研修の壇上から介護を語る人は、たくさんいます。けれど私は、その語りの向こうにある現実の側に、立ち続けてきました。

知識は、誰のところにも届く。けれど現実は、そこにいた者にしか見えない。

介護の制度や知識は、本にも研修にもあります。それは出発点として、誰でも手にできるもの。私の仕事を支えているのは、その先にある現場の時間です。在宅から施設まで、介護のほぼすべての現場を、当事者として通り抜けてきました。本には載らない現実は、いつもこちら側にありました。

あわせて、哲学・思想・心理学を学び続けてきました。判断に迷う方の隣で、ただ寄り添うのでも、答えを押しつけるのでもない、第三の関わり方を支えるためです。

語られる言葉と、その奥で起きている現実のあいだ

セミナーで語られることは、たいてい正しい。でも、判断を本当に迷わせるのは、言葉がきれいに整理された、その奥で起きていることです。私はそこに、毎日立ち会ってきました。

「介護離職を防ぎましょう」

深夜、親の徘徊で眠れず、翌朝の会議に向かえない方が、誰にも言えずに退職届を握っている、その手前。

「気持ちに寄り添うことが大切です」

制度も、お金も、家族の関係も、本人の尊厳も、同時に揺らいでいく中で、それでも明日を決めなければならない、その一瞬。

「家族でよく話し合いましょう」

兄弟の誰が、何を、どこまで担うのか。語られない感情と過去が絡まって、話し合いそのものが成立しない、その場。

「専門職に相談を」

どの専門職に、何を、どの順番で頼ればいいのかさえ分からず、入口の前で立ちすくんでいる、その状態。

だから、お渡しできること

私がお渡しするのは、介護そのものではありません。迷う夜の、判断の整理です。

現実の手触りを知っているからこそ、できることがあります。答えを渡すのではなく、まだ言葉になっていない不安を、初めて整理される体験として、お届けすること。

判断の、整理

何が問題で、何から決めるべきか。混ざり合った不安を、決められる形にほどいていきます。

流されない、視点

制度の正論にも、感情の渦にも飲まれず、その人にとっての方角を、一緒に見定めます。

家族の、調整

立場の違うご家族のあいだに立ち、話し合いが成り立つ地点まで導きます。

伴走という、関わり

救うのでも、寄り添うだけでもなく、決断のそばに居続ける。それが私の役割です。

迷う夜に、方角を照らす。

介護の灯台

私自身も、ひとりの介護者です

支援する側として現場に立つ一方で、私自身も、親の介護に向き合う一人の家族です。幸い、両親はともに健在ですが、二人とも80代後半。いわゆる高齢者だけの世帯です。

実家までは電車で30分ほど。離れて暮らしながら、月に一度は帰省し、「前と変わったところはないか」を自分の目で確かめるようにしています。母は要支援2の認定を受け、デイサービスに通い、歩行器をレンタルしながら暮らしています。

毎日そばにいられるわけではありません。だからこそ、「介護は、その前に必ず小さな変化がある」という考えを、誰よりも自分自身に言い聞かせています。専門職としての知識と、一人の家族としての実感——その両方を持ちながら、同じように悩む方の隣に立ちたいと思っています。

いまの、私の介護

・両親はともに80代後半、高齢者のみの世帯
・実家までは電車で約30分の距離
・母は要支援2の認定。デイサービスを利用し、歩行器をレンタル
・月に一度は帰省し、暮らしの小さな変化を確認

支援で大切にしていること

① 変化を見逃さない

介護の前に現れる小さな変化(サイン)に気づくことを重視し、いざというときの困難を小さくします。

② 実践と思想の両面から

制度や手続きの実務だけでなく、「どう生きるか」という問いにも寄り添います。

③ 自分らしい人生の継続

介護する人もされる人も、自分らしさを手放さずに暮らせることを目指します。

保有資格

理念

介護の前の小さな変化を、見逃さない。

介護は、何の前ぶれもなく始まるものではありません。その前には必ず小さな変化(サイン)があります。早く気づけば、多くの困難は、事前の準備と正しい情報で和らげられます。フレイルも認知症も、すべてではないにせよ、ある程度は予防できます。介護する人も介護を受ける人も、自分らしい人生を継続できる社会を目指し、仕事と介護の両立支援、ご家族の意思決定支援に取り組んでいます。

まずは、お気軽に。

「こんなこと聞いていいのかな」も大歓迎です。ひとりで抱えないでください。

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